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Media Spice!
  ■音楽の贈り物

      第10回
 がんばるぞって気持ちにさせてくれる メアリー・J.ブライジ

 ファンク、ブルース、現代的なポップス、そしてジャズ。akikoさんの2ndアルバム『hip pop bop』は、ジャズのスタンダード曲が中心だったデビュー作『GIRL TALK』と異なり、バラエティ豊かな内容だ。
「ヴァーヴ・レーベル初の日本人女性アーティストみたいな肩書きをつけられてしまうと、ジャズ・シンガーと認識されてしまうのはしょうがないことだなとは思うんですけど、私のなかでジャズっていうのは数ある音楽のうちの一部に過ぎなくて、こだわってないんですね」
 先行シングルとなった「ウォーターズ・オブ・マーチ」は、アントニオ・カルロス・ジョビン作の名曲をポール・オダフィとスウィング・アウト・シスターがプロデュース。精緻な音作りでドリーミーな世界を描き、akikoさんの新たな魅力を引きだしている。
「この曲では彼らが99%実権を握っていて、フレージング、使う音、タイム感など、歌にも細かい指示があったんですよ。いままではそういうプロデューサーっていなくて、少なくとも歌に関しては好きなように歌わせてもらっていたので、最初はつらかったですね」
 しかし、納得するまで話し合ったのちに歌ったakikoさんは、あることに気づく。
「99%決められているなかで、1%の自由って何かなあと思ったら、私の声でしかないんですね。声でakikoっていうことをアピールできたことが自信になり、結果的によかったと思っています」
 akikoさんが歌詞を書いた「DO YOU KNOW?」は、この曲の作曲者でギター奏者の田中義人がプロデュースしている。穏やかな浮遊感とともに、みずみずしさを感じさせる曲だ。
「義人くんは、義人くんが捉えた私のイメージを表現しようとしてくれます。私はいろんな音楽性を追求していきたいと考えていますが、たぶん、私の究極は <upstream>(昨年11月にリリースされたミニ・アルバムのタイトル曲で田中義人が作曲)であり、<DO YOU KNOW?>なんじゃないかな」
 バンドブームのころはユニコーンのファンになり、その後はパンク、ハード・ロック、R&B、ヒップホップなど、さまざまな音楽を聴いてきたakikoさんだが、最初にひと前で歌ったのはジャズだった。
「多くの音楽はバンドを組んだり、リハーサルを重ねる必要がある。ジャズっていうのはそういう意味でやりやすかったんですね。初めて会った人とでもすぐにセッションできるし」

 贈り物にしたい1曲として選んだのはメアリー・J.ブライジの「Family Affair」だ。
「メアリーのライブを見たときも思ったんですけど、すごく強くて、かっこいいんだけど、ちゃんとセクシーで、かわいいんですよね。いい曲揃いの『NO MORE DRAMA』のなかでも、いちばん好きなこの曲は、落ち込んでいるときでも、がんばるぞって気持ちにさせてくれる。だから、気合いを入れたい人に贈ります」

text by Akira Asaba
photos by Atsuko Takagi
すてきな音楽は誰かに教えたくなるもの。
新作でヴァーサタイルな魅力を放つakikoさんが贈り物にしたいほど大好きな音楽を紹介してくれました。
メアリー・J.ブライジ
『NO MORE DRAMA』
ヒップホップ・ソウルの女王が01年にリリースした5作目。ドクター・ドレィやジャム&ルイスがプロデュース。

akiko
中央大学文学部在学中からジャズクラブやライブハウスで歌いはじめ、01年6月、ジャズの名門レーベル、ヴァーヴより『GIRL TALK』でデビュー。02年6月リリースの最新作『hip pop bop』ではガンズ・アンド・ローゼズの「Paradise City」をカヴァーするなど、ヴァーサタイルな魅力を発揮している。

『hip pop bop』

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