唐辛子のいろいろをこんなに見たのは初めてという人、多いのではないでしょうか。これはすべて広田せい子さんが世界中から種を集めて自分の庭や畑で丹精こめて育てた唐辛子なのです。
アフリカ、アメリカ、インド、韓国、キューバ、グアテマラ、ジャマイカ、チリ、メキシコ、ロシア、ブラジル、ネパール、ペルーなどなど、個性豊かな表情と辛さを持つ唐辛子、よーく考えたら、ないと最も困るスパイスではないでしょうか。(辛いの苦手な人はいるけどね)
タイ料理ではトムヤンクン、韓国ではキムチ、インドはカレー、イタリアはパスタやピザに、メキシコではチリ・コンカルネ、中国は四川、アメリカではケジャン料理なんかに必要不可欠、日本では熱いうどんや焼き鳥にぱらぱら、食欲増進、汗をかいても気取ってる場合じゃない、なかったら美味しさ半減のスパイスですね。
さて、広田せい子さんは日本を代表するハーブ研究家、NHKの園芸の番組に出演し、著書も沢山、講演会などもお忙しい。子供の頃から園芸が大好きだったそうで、今でもひとたび畑に出ると時間を忘れてしまい、御主人(写真家の広田尚敬さん)が心配で迎えに行くほど。
ところで広田さんが唐辛子に興味を持つようになったのは、「父の影響もあるのよ」とおっしゃる。福島の禅寺の娘さんでもある広田さん、「住職の父が発汗作用で頭から湯気がでるくらいの唐辛子好き。それを見て育ったから」と楽しそうに話してくれました。 |