おいしい、たのしい、イタリアから

いつもの料理がとっておきのごちそうに!

おいしい玉手箱「サルトゥ」

リゾット、ミートボール、ソーセージ、どれも日本の家庭でも親しまれる、ごくごく一般的な料理ですよね。しかし、これをひとつにまとめたら、ほっぺもほころぶ豪華料理になるのです。その名を「サルトゥ(Sartù)」といって、イタリア、ナポリの郷土料理。主にクリスマスなど、みんなが集まるパーティーに作られる特別なお料理。宝箱を開けた時のような楽しさ、そして和気あいあいと楽しいイタリアの食卓のような賑やかさ、色々な味わいが楽しめる贅沢な一品です。

○ 材料

米300g、牛ひき肉250g、鶏レバー100g、モッツァレラチーズ(一口大の小さな物。なければ大きなものを一口大に切って使う)150g、グリーンピース(茹でたもの)150g、ポルチーニ茸(乾燥)20g、ソーセージ100g、パルミジャーノチーズ(粉末)40g、玉ネギ1個、卵3個、バター50g、パン粉 大さじ2、オイル 適量、小麦粉 適量、塩・こしょう 適量
【その他用意するもの】
直径18cm程度の大きさのある丸形 (ある程度の大きさのある型であれば丸でなくてもできます)

○ 作り方

【下ごしらえ】
  • 玉ネギはみじん切りにして炒めておきます。
  • レバーは水洗いし臭みをとっておきます。
  • ポルチーニ茸はぬるま湯につけてもどし、水を切って1cmほどの大きさに切ります。(戻し汁も使いますので捨てずに取っておきます)
  • 型にバター(分量外)を薄く塗り、パン粉(分量外)をまぶしておきます。
【リゾット】
  • フライパンで軽く炒めます。
  • 下ごしらえで出たポルチーニの戻し汁を少しずつ加えながら茹でます(※一度にたくさんの水分を加えず、少し加え、水気がなくなったらまた足すというようにすると、茹で過ぎずちょうど良い仕上がりをみることができます)
  • このあとオーブンでも調理しますので、少し固めの仕上がりで火から下し、広めのお皿などに広げて粗熱を取ります。
【ミートボール】
  • ボウルにひき肉、卵1個、パン粉、下ごしらえで炒めておいた玉ネギの半量、塩、こしょうを入れ、良く混ぜ合わせます。
  • 一口大の大きさに丸め、小麦粉を薄くはたきます。
  • 多めの油で炒め揚げにします。
【サルトゥ】
  • レバーをバターで炒め、軽く塩こしょうします。
  • ソーセージを一口大に切り軽く炒めます。
  • 炒め玉ネギの残りの半量に、ポルチーニ茸、グリーンピース分量の半分、1のレバーと2のソーセージを加えて混ぜ合わせます。
  • 粗熱を取ったリゾットに、卵2個パルミジャーノチーズを加え、混ぜ合わせます。
  • リゾットを用意しておいた型の、まずは底面に敷き詰めます。
  • 底からはわせるようにして側面にもリゾットを敷き詰めていきます。(最後に蓋にするリゾットの分は残しておきます)
  • 真ん中の空洞に3の具とモッツァレラチーズを入れていきます。このときチーズが偏らないように、バランスよく入れましょう。
  • 具がいっぱいになったら、上にもリゾットをのせて蓋をします。
  • その上にパン粉(分量外)を散らします。
  • 180度に温めておいたオーブンで30〜35分ほど焼いたら出来上がりです。

○ 教えてくれた人

Ryoko Fujihara (藤原亮子)

フィレンツェ在住のフォトグラファー&ライター。東京でカメラマンとして活動後、2009年渡伊。現在、取材・撮影・執筆活動をしつつイタリアののびやかな景色をテーマに写真作品も制作中。

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