おいしい、たのしい、イタリアから

とろり半熟たまごとほうれん草の前菜

「Antipasto del’uovo」

イタリアではイースターの時にゆで卵を食べる習慣があります。毎回ただのゆで卵では飽きてしまうのでと考案されたレシピがこちら。いつもの食材が、ちょっとした発想の転換でごちそうに早変わり!お皿の上でフレッシュに合わさっていく卵、野菜、それらの旨味、これこそ“新しく生まれる”であり、それはまた“作る”楽しみでもあり、ただ卵と野菜を食べるだけでは味わえないおいしさがあります。

○ 材料【2人分】

卵2個、パン粉適量、揚げ油適量、ほうれん草100g、オリーブオイル大さじ3〜4、アンチョビ1枚、アスパラガス4本、マッシュルーム3個、キヌア大さじ2、レモンの皮適量、塩、胡椒 少々

○ 作り方

  • 室温に戻した卵を熱湯で4分30秒茹でます。
  • 流水で粗熱を取ったゆで卵の殻をスプーンの背で軽くたたいて細かく砕いてから取り除きます。(※卵は半熟なためとても柔らかので壊れやすいのですが、このようにすると卵を崩さず上手く殻がはがれます)。
  • パン粉にまぶし、そのまま1時間ほど放置します。(※パン粉の中に放置しておくことで、卵の水分を吸ってパン粉がなじみやすくなります)
  • キヌアを塩ゆでし、ゆであがったら水分を切っておきます。
  • アスパラガスとマッシュルームを食べやすい大きさに切り、塩こしょうで炒めます。
  • 飾り付け用のほうれん草を取り置いて、残りをさっと湯がきます。
  • 湯がいたほうれん草を軽く水切りし、アンチョビ、オリーブオイルを加えフードプロセッサーで混ぜ、ソースを作ります。
  • パン粉を付けた卵を180度に熱した油で、30秒ほど、パン粉がほんのり色づく程度揚げます。
  • 揃った材料を盛りつけます。まずは、7のソースを敷き、5の野菜、4のキヌアをのせ、その上に8の卵、飾り付け用のほうれん草を盛り、オリーブオイル(容量外)、レモンの皮を削ったものをちらし出来上がりです。

○ 教えてくれた人

Ryoko Fujihara (藤原亮子)

フィレンツェ在住のフォトグラファー&ライター。東京でカメラマンとして活動後、2009年渡伊。現在、取材・撮影・執筆活動をしつつイタリアののびやかな景色をテーマに写真作品も制作中。

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