イタリアで料理修業、というだけなら珍しくもない話だが、イタリアで修業後、日本で超人気店を開いていたのに また現地に渡って料理長を務めていたスゴ腕のシェフが今年6月に店を開いた。西口大輔さん。 彼が帰国後はじめて訪れた日本の港にはどんな魚が待っていて、彼にとってどんな発見があったのだろうか? 神奈川県内でも特に水産業が盛んな横須賀。中でも日本書紀や古事記にその名が登場する走水は近海ものの宝庫。 スズキやカレイが踊っていました。
西口大輔さんプロフィール 1969年東京生まれ。18歳で料理の道へ。 当初はフランス料理を志していたが、アルバイトでのイタリア料理経験から興味を抱き、西麻布の名店「カピトリーノ」などで修業。イタリアでの修業から1996年帰国し、代々木上原「ヴォナ・ヴィータ」の料理長となるも、2000年には店を畳み、再びイタリアへ。 「ロカンダ・ヴェッキア・パヴィア“アル・ ムリーノ”」の料理長を経て、今年帰国。6月14日、東京・白山に「ヴォーロ・コズィ」を開店。今、もっとも注目すべきイタリア料理人の一人。
小規模ながらも横須賀を代表する漁港。
気軽にリーズナブルに釣りしたい。
魚のことなら全てを知っている割烹。
都営三田線の白山駅と千石駅の中間点、白山通りを少し脇に入った閑静な住宅地にあるレストラン。クラシカルで豪華な印象の内装同様、イタリアの知られざる古典的な料理法をベースに現代人の要求するクリエーションを成立させた料理が特徴。見た目は決して派手ではないが、一皿一皿が丁寧で、味付けも重層的に調和した手間のかかったものということがひと口で感じられる。ヴォーロは「飛ぶ」、コズィは「こんな風に」というイタリア語。ヴォーロ・コズィで「飛躍」を意味する。ランチ2,500円〜、ディナー6,500円〜。