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松木直也のマイイートロード
 *** No.30


葉山・秋谷に2005年春にオープンしたアリス・ヴィラ・リゾート。
2000坪の敷地に海を望む白亜の館は、周辺の環境をいかし、まさに美しさに息を呑む。
ウエディングからレストラン、お料理ばかりではなく、インテリア空間から調度品まで総合プロデュースした石鍋裕さんにお話を伺った。

Photographs by Yukihito Hosono
  石鍋裕さんは横浜のご出身で日本を代表するフレンチのシェフのひとり。1971年渡仏、パリの「マキシム」などで修業し、82年に西麻布に「クィーン・アリス」を開業。
  その人気たるや石鍋さんが客席を通って調理場へ戻るまで、客席からざわめきが起きたほどである。その後、数多くの店鋪をオープンさせ、料理人としてばかりではなくプロデューサーとして活躍。柔軟なその考えはフランス料理ばかりではなく、中国料理、イタリアン、ベトナム、和食と自由で、いつも新風を巻き起こしている。
 そんな石鍋さんがアリス・ヴィラ・リゾートを総合プロデュースした。高台にある建物は葉山の海の眺望、山の自然をこころゆくまで味わえる最高のロケーションだ。1階がカフェラウンジ&サロン、2階がメインダイニング、3階がレストラン、そしてルーフテラス。ガーデンには独立したチャペルがあり、またプライベートルームには2人用の個室や専用のジャクジーがある。

やわらかな光がやわらかなカーテンにそそぐ。
「お話をいただいてから、葉山の魅力を再認識しました。自然に恵まれ空気もきれい、本当に気持ちのいいところです。まず、南フランスのイメージがありまして、それからどこにもない船に乗っているような、ちょっと遠出して別の国へ行ったような気持ちになる、そんなことをまず考えました」。
  その後、ニース、カンヌに買い付けに行く。石鍋さん自身、南フランスの三ツ星(当時)レストラン「ムーラン・ドゥ・ムージャン」での修業経験もある。
「南フランスの独特のいい雰囲気や気持ちよさをどのように表現するか、椅子に座ったときになるべく海しか見ないようにとか、それから来られるお客様も海外の経験が多いですから、邸宅に遊びに来たような気分の演出をカーテンなどで柔らかくするとか、目線や居心地のよさにこだわりました」
確かにルーフテラスから見る海は船のデッキから見ているようでもあり、3階のレストランの奥の席からだと海しか見えないようになっている。こんな環境でのレストランウエディングはまた格別なものであろう。

厨房で、石鍋シェフ。
  料理は「基本的には野菜や魚などの素材は葉山の地のものを使います。ウエディングのメニューは若い人たちの夢を叶えるように、またゲストたちに細やかな気配りを。まずは日本人にとって贅沢な素材から食べていただいて、それから世界のいろいろなものを味わっていただきたいですね。お集まりいただいたみなさんが楽しく過ごすということが大事です。またレストランでもゲストの年齢に優しく、いい時間を提供したいと思っています」
  レストランは都心から隠れ家的に利用する人々で予約が入り、またウエディングはトータル感のある演出がすでに人気を呼んでいる。
海の幸のぜいたくサラダ

フォアグラのソテー
大根添え
アサリのスープ・
カプチーノ仕立て
伊勢海老のポシェ
鹿肉のポアレ イチゴのロマノフ
婚礼用に考えられたお料理で特筆すべきものは石鍋シェフのスペシャルティでもある「フォアグラのソテー大根添え」。 大根は鶏のコンソメでゆっくり煮る。フォアグラには鴨の出汁にニンニク、エシャレット、タイム、少量の生姜、黒コショウを加えて、ペリゴールソースに少し醤油を加える。 また「伊勢海老のポシェ」はトリフとジャガイモのピュレが組み合わされ、ソースはエビエキスとサフランで作ったソースとシャンパンとクリームで作った2種が楽しめる。いずれもシンプルだが手の込んだ料理ばかりだ。


A 3階のレストラン。なお2階のメインダイニングは着席で100名、立食で150名、テラスを含めると200名の利用可。

B 夕日タイムが美しい。

C こちらも3階のレストラン。内装、調度品も石鍋さんのセンスの良さが光っている。

D ルーフテラスは和みの空間。空気もおいしく気持ちいい。



アリス・ヴィラ・リゾート

2000坪ある敷地は元々、貴族院議員、林伯爵の邸宅であった。
テラスからの眺めも、白亜の建物も圧倒される。
特にバージンロードとなる白い階段は美しいのひとこと。

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